情断ワンデリング

      2008年7月4〜6日   秋田駒ケ岳&乳頭温泉

昨年に続いて同期でワンデルング&温泉をやりました。昨年同様、4+1名という少人数ですが、それだけに味の濃いものになりました。メンバーは小川(コーヘー)、宮澤(クニオ)、高島、小田野、そしてワンデルングには参加しなかったものの大曲から渡部(ショーエツ)が来てくれました。企画&庶務はコーヘーで、元行員の凄腕を発揮しましたが、ドジなところも見せてくれ、「元」に「齢」を重ねると質が落ちるのが今回わかりました。

今年は、高山植物の宝庫、秋田駒ケ岳です。高島と私が1年の夏合宿で山頂に行けなかった雪辱ものの山です。今では東京から新幹線とバスを使ってわずか4時間くらいで八合目まで上がれます。バスを降りればすぐそこに高山植物が待っていてくれます。初日は主峰男女岳付近の最も人気のある周回コースにしました。花の時期にぴったり合わせたので、あまり良い天気は期待していませんでしたが、それにしても初日は終日雨で参りました。登り始めは傘をさして歩いていましたが、次第に風も強くなり、おまけにガスでまわりが全く見えません。阿弥陀池も水際しか見えない状態でした。昨年の台風に続いてですから4人の中にきっと雨男が居るはずですが、全員晴男を主張して譲りません(ちなみに私の今年のアウトドアー快晴率は85%です)。人気のあるこの山ですが、平日とはいえこの時期のこのコースで人影も少なくひっそりとしていました(二日後の日曜日の朝にバス4台が満員状態になっているのを見ました)。ガスの中から突然現れた避難小屋もがらがらで、ゆったりと過ごせました。しかし、さすがに花の種類の多さには驚くばかりでした。景色が見えないので花が唯一の慰めです。アルプスよりも一度に多くの種類が見られるようで、日本有数と言っていいでしょう。帰宅して数えてみると亜高山、木本も含め60近くもの花を認めることができました。でも、花の名前をある程度知っているのは私くらいで(エヘン!)、他の3人に教えながら歩きましたが、50代も半ばになると情けなや、花の名前など二度三度聞いても覚えられるはずがありません。どんな花を見ても「ミヤマ何とか」「ハクサン何チャラ」。それでも高山植物の女王、コマクサには感動していましたから、これくらいは忘れないかもしれません(期待薄)。

初日の宿泊先は有名な乳頭温泉郷・鶴の湯温泉、送迎バスを降りたとたんに、みんな大感激です。本陣として由緒もある茅葺き屋根の佇まい、時代劇のセットのようです。泉質の異なるいくつもの風呂、大きな混浴露天風呂、もてなしも含めて、温泉ランキングで上位を保っているのが納得できます。若い女性客も意外に多くて、オヤジ連の期待はいやが応にも膨らみましたが、やはり空振りでした(泣)。

二日目は八合目から乳頭山への縦走です。好天を期待するも、雨こそ降りませんでしたが、すぐ周りの山さえ、ほんの一瞬(数秒&ぼんやり)しか見えませんでした。それに大雨の後だけに路は滑りやすく、高島は何度も尻から転倒してみんなの笑いを誘い、私も負けずに大転倒してケガナシ。それでも花はどこまでも路傍に溢れています。雪渓が残っていて水芭蕉も咲いています。クニオ曰く「この水芭蕉は天然だ!」(何のこっちゃ!)。千沼ヶ原での食事は気分最高でした。宿でもらったおにぎり完食のうえ、カップラーメンはうまいねー!で、オヤジ食い過ぎ(苦)。おかげで次の1本のきついこと!乳頭山はその名前から(男なら当然)想像したのと違い、山頂付近が岩場になっていて、ちょっとびっくり。途中、簡単に追い越された白人のハイティーンカップルに写真を撮ってもらいます。クニオのノリで、乳頭山だけに「よろちくびー!」の掛け声とジェスチャー入り。それを見て受けていた、やたらと明るい白人カップルにも強制的に「よろちくびー!」をやらせて写真を撮ってあげました(爆)。可愛い女の子の方は大笑いしながらも頬を染めていたので、多少は意味がわかっていたのでしょう。

  千沼ヶ原ビデオ

二日目は山を降りてすぐの蟹場温泉、大曲から来たショーエツに「ガニバ」と呼ぶのだと教わりました。ショーエツとは20年振りくらいでしょうか、誰もはっきりしないところが、老後に入っている証拠です。内風呂のひとつが熱くて入れないと、やたら大騒ぎする関東・東海の三人、北海道・東北出身の私とショーエツはヘッチャラだと言っても、全く信じようとしない。これだけで1時間は話題が持つから、寝るまで、はしゃぎっぱなしでした。

翌日は渡部の車で角館へ送ってもらいます。みんな仲がいいから、ギューギューでも不平は言いません(定員オーバー@おまわりさんゴメン)。真夏のように暑くなった角館では、私の先祖(嘘)小田野家などの武家屋敷巡り。今後も最終日は観光が入りそうな同期会です。さて来年はどこに行くか、今から楽しみです。

同定できた花は亜高山、木本含めて58種類、百花繚乱、花の百名山の中でもトップクラスではないかと思った
イソツツジ、イワイチョウ、イワオトギリ、イワテハタザオ、イワハゼ(アカモノ)、ウサギギク、ウラジロヨウラク、エゾツツジ、オオバキスミレ、オサバグサ、オノエラン、キバナノコマノツメ、ギンリョウソウ、コイワカガミ、コケモモ、ゴゼンタチバナ、コバイケイソウ、コマクサ、サンカヨウ、シュジョウバカマ、シラネアオイ、ズダヤクシュ、タカネスミレ、チングルマ、ツマトリソウ、ツリガネニンジン、ニッコウキスゲ、ノウゴウイチゴ、ノリウツギ、ハイマツ、ハクサンシャクナゲ、ハクサンチドリ、ヒナザクラ、ベニバナイチゴ、ホソバイワベンケイ、マイヅルソウ、マルバシモツケ、ミズバショウ、ミツバオウレン、ミネザクラ、ミヤマウスユキソウ、ミヤマカラマツ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマナナカマド、ミヤマハンショウヅル、ミヤマホツツジ、ムシトリスミレ、ムラサキヤシオツツジ、モミジカラマツ、ヤマハハコ、ヨツバシオガマ、ワタスゲ、シロバナノクモマニガナ、オニシモツケ、オオバナニガナ、ミネカエデ


チングルマ

ハクサンチドリ
これが多かった

ホソバイワベンケイ

ミヤマハンショウヅル、
これも多く見られた

ミヤマナナカマド

ハクサンシャクナゲ、蕾が
ピンク色で美しい

今、咲かんとする

咲いても、
もちろんきれいだ

コマクサ

エゾツツジ

シラネアオイ

サンカヨウ

ムシトリスミレが゙こんなに多い山は初めて

ウラジロヨウラク

オオバキスミレ

コバイケイソウ

ミネザクラ

ヨツバシオガマ

イワハゼ(アカモノ)

ハイマツ

イソツツジ

ミネウスユキソウ?

ミヤマキンバイ

ウサギギク

ヒナザクラ

水芭蕉

オノエラン

ニッコウキスゲ