昨年に続いて同期でワンデルング&温泉をやりました。昨年同様、4+1名という少人数ですが、それだけに味の濃いものになりました。メンバーは小川(コーヘー)、宮澤(クニオ)、高島、小田野、そしてワンデルングには参加しなかったものの大曲から渡部(ショーエツ)が来てくれました。企画&庶務はコーヘーで、元行員の凄腕を発揮しましたが、ドジなところも見せてくれ、「元」に「齢」を重ねると質が落ちるのが今回わかりました。
今年は、高山植物の宝庫、秋田駒ケ岳です。高島と私が1年の夏合宿で山頂に行けなかった雪辱ものの山です。今では東京から新幹線とバスを使ってわずか4時間くらいで八合目まで上がれます。バスを降りればすぐそこに高山植物が待っていてくれます。初日は主峰男女岳付近の最も人気のある周回コースにしました。花の時期にぴったり合わせたので、あまり良い天気は期待していませんでしたが、それにしても初日は終日雨で参りました。登り始めは傘をさして歩いていましたが、次第に風も強くなり、おまけにガスでまわりが全く見えません。阿弥陀池も水際しか見えない状態でした。昨年の台風に続いてですから4人の中にきっと雨男が居るはずですが、全員晴男を主張して譲りません(ちなみに私の今年のアウトドアー快晴率は85%です)。人気のあるこの山ですが、平日とはいえこの時期のこのコースで人影も少なくひっそりとしていました(二日後の日曜日の朝にバス4台が満員状態になっているのを見ました)。ガスの中から突然現れた避難小屋もがらがらで、ゆったりと過ごせました。しかし、さすがに花の種類の多さには驚くばかりでした。景色が見えないので花が唯一の慰めです。アルプスよりも一度に多くの種類が見られるようで、日本有数と言っていいでしょう。帰宅して数えてみると亜高山、木本も含め60近くもの花を認めることができました。でも、花の名前をある程度知っているのは私くらいで(エヘン!)、他の3人に教えながら歩きましたが、50代も半ばになると情けなや、花の名前など二度三度聞いても覚えられるはずがありません。どんな花を見ても「ミヤマ何とか」「ハクサン何チャラ」。それでも高山植物の女王、コマクサには感動していましたから、これくらいは忘れないかもしれません(期待薄)。
初日の宿泊先は有名な乳頭温泉郷・鶴の湯温泉、送迎バスを降りたとたんに、みんな大感激です。本陣として由緒もある茅葺き屋根の佇まい、時代劇のセットのようです。泉質の異なるいくつもの風呂、大きな混浴露天風呂、もてなしも含めて、温泉ランキングで上位を保っているのが納得できます。若い女性客も意外に多くて、オヤジ連の期待はいやが応にも膨らみましたが、やはり空振りでした(泣)。
二日目は八合目から乳頭山への縦走です。好天を期待するも、雨こそ降りませんでしたが、すぐ周りの山さえ、ほんの一瞬(数秒&ぼんやり)しか見えませんでした。それに大雨の後だけに路は滑りやすく、高島は何度も尻から転倒してみんなの笑いを誘い、私も負けずに大転倒してケガナシ。それでも花はどこまでも路傍に溢れています。雪渓が残っていて水芭蕉も咲いています。クニオ曰く「この水芭蕉は天然だ!」(何のこっちゃ!)。千沼ヶ原での食事は気分最高でした。宿でもらったおにぎり完食のうえ、カップラーメンはうまいねー!で、オヤジ食い過ぎ(苦)。おかげで次の1本のきついこと!乳頭山はその名前から(男なら当然)想像したのと違い、山頂付近が岩場になっていて、ちょっとびっくり。途中、簡単に追い越された白人のハイティーンカップルに写真を撮ってもらいます。クニオのノリで、乳頭山だけに「よろちくびー!」の掛け声とジェスチャー入り。それを見て受けていた、やたらと明るい白人カップルにも強制的に「よろちくびー!」をやらせて写真を撮ってあげました(爆)。可愛い女の子の方は大笑いしながらも頬を染めていたので、多少は意味がわかっていたのでしょう。
二日目は山を降りてすぐの蟹場温泉、大曲から来たショーエツに「ガニバ」と呼ぶのだと教わりました。ショーエツとは20年振りくらいでしょうか、誰もはっきりしないところが、老後に入っている証拠です。内風呂のひとつが熱くて入れないと、やたら大騒ぎする関東・東海の三人、北海道・東北出身の私とショーエツはヘッチャラだと言っても、全く信じようとしない。これだけで1時間は話題が持つから、寝るまで、はしゃぎっぱなしでした。
翌日は渡部の車で角館へ送ってもらいます。みんな仲がいいから、ギューギューでも不平は言いません(定員オーバー@おまわりさんゴメン)。真夏のように暑くなった角館では、私の先祖(嘘)小田野家などの武家屋敷巡り。今後も最終日は観光が入りそうな同期会です。さて来年はどこに行くか、今から楽しみです。
同定できた花は亜高山、木本含めて58種類、百花繚乱、花の百名山の中でもトップクラスではないかと思った
イソツツジ、イワイチョウ、イワオトギリ、イワテハタザオ、イワハゼ(アカモノ)、ウサギギク、ウラジロヨウラク、エゾツツジ、オオバキスミレ、オサバグサ、オノエラン、キバナノコマノツメ、ギンリョウソウ、コイワカガミ、コケモモ、ゴゼンタチバナ、コバイケイソウ、コマクサ、サンカヨウ、シュジョウバカマ、シラネアオイ、ズダヤクシュ、タカネスミレ、チングルマ、ツマトリソウ、ツリガネニンジン、ニッコウキスゲ、ノウゴウイチゴ、ノリウツギ、ハイマツ、ハクサンシャクナゲ、ハクサンチドリ、ヒナザクラ、ベニバナイチゴ、ホソバイワベンケイ、マイヅルソウ、マルバシモツケ、ミズバショウ、ミツバオウレン、ミネザクラ、ミヤマウスユキソウ、ミヤマカラマツ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマナナカマド、ミヤマハンショウヅル、ミヤマホツツジ、ムシトリスミレ、ムラサキヤシオツツジ、モミジカラマツ、ヤマハハコ、ヨツバシオガマ、ワタスゲ、シロバナノクモマニガナ、オニシモツケ、オオバナニガナ、ミネカエデ
チングルマ |
ハクサンチドリ これが多かった |
ホソバイワベンケイ |
ミヤマハンショウヅル、 これも多く見られた |
ミヤマナナカマド |
ハクサンシャクナゲ、蕾が ピンク色で美しい |
今、咲かんとする |
咲いても、 もちろんきれいだ |
コマクサ |
エゾツツジ |
シラネアオイ |
サンカヨウ |
ムシトリスミレが゙こんなに多い山は初めて |
ウラジロヨウラク |
オオバキスミレ |
コバイケイソウ |
ミネザクラ |
ヨツバシオガマ |
イワハゼ(アカモノ) |
ハイマツ |
イソツツジ |
ミネウスユキソウ? |
ミヤマキンバイ |
ウサギギク |
ヒナザクラ |
水芭蕉 |
オノエラン |
ニッコウキスゲ |