2011年 情断会スノーシューワンデルング (高島)
三月二十六日(土)、午前6時42分上野発あさま557号に乗車をするため、邦雄、公平、私(高島)がそれぞれの線から集合した。各自、朝食を持参していたが、公平は入線前だというのにもうシコシコ食べている。もう一つ階段を下がり、新幹線ホームに立った。私の帰りの切符は、自宅で愛犬の黒柴が跡形もないほど食べてしまったので、あらためて買い直すしかなかった。(嘆!)
暫くして三人は新幹線に乗り込み、ほどなく大宮。ホームには、長いスキーを持った山慣れの小田野、情断会専属ドライバーの原田がエンジン全開で立っていた。これでいつものメンバーが揃い、楽しい旅行が始まった。途中、高崎駅に停車。昨年のスノーシュー合宿の下車駅だったからひと盛り上がりがあった。まもなく右か左に?浅間山が見えてきた。我々五人、いや邦雄と私には、右でも左でも関係がない。あーぁ、楽しい。上田駅を過ぎ、少し山が近くに迫ってきた。邦雄はビールでもう酔っている。公平の黄色のジャケットが真新しく、どことなく高そうに見えた。
終点長野駅はすっかり変わり、昔のイメージはなく、長野電鉄も一部地下鉄化していた。駅東口で、小田野が予約したレンタカーの手続きを済ませ、スタッドレスをはいたスバルに乗り込んだ。近くのコンビニに寄るの・・寄らないのと、専属ドライバーの原田を困らせた。
善光寺への参道入口前を過ぎ、程なく山道に入り、七曲がりを超えると雪道になり、原田の息づかいが荒くなった。雪道に興奮しているのだ・・・。
天候は晴れ、これから登る「飯縄山」への思いをはせながら、目的地の飯縄高原スキー場に到着した。
駐車場に車を止め、すぐに山支度である。必要な装備(食料、防寒、アイゼン、スノーシュー他)を諸々のザックに入れ、リフトを二本乗り継ぎ、スキー場最高点に立つ。
快晴の中、目指す山頂は目の前。記念撮影を終え、先ずは軽アイゼンをつけゆっくりと下りに入る。サングラスがなければ目を開けていられない。コースリーダーの小田野は、ブランド物らしいサングラスを掛け、遅れる者がいないかを気にしながら進む。
鞍部に着くとスノーシューに履き替え、登りに備える。ゆっくりと進むが、着実に高度を稼ぎ、飯縄山山頂に到着した。飯縄山山頂と書かれた大きな道標の約半分が雪に埋まっていた。雲一つない白と青の世界に、西に遠く北アルプス、槍穂も見える。北に妙高山から雨飾山、迫力ある高妻山、東に草津白根などの重畳たる峰々、ほぼ三六〇度の展望の中、お湯を沸かし絶景をオカズに昼飯タイムとなる。
原田が団体から離れ、一人背を向け仁王立ちして何かをしていたが、サッパリした顔をして戻ってきた。公平は、防寒も兼ねた黄色のヤッケについて語り出し、夜の民宿でその値段を聞いてまたもやビックリしたが、度付きサングラスもそうだが、昔の「タオルザックの公平」からは想像がつかない。長い下りが続き、心配していた邦雄のスノーシューが下り泣かせの実力を発揮し始めた為、小田野のスノーシューとチェンジしたら、あっと言う間に元気が戻ってきた。
快晴、風もない良いコンディションでスキー場まで戻り、ゲレンデの端を歩き下山。本日のスノーシューワンデリングを終了し、戸隠神社・中社近くの大西旅館の宿泊となる。
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