荒海山1581   会津朝日岳1624
2009/10/10〜11   

10/10  荒海山
  行徳4:00=車= 登山口7:30―稜線鞍部8:50―荒海山太郎10:35―荒海山次郎10:40/11:25―
  稜線鞍部12:40―登山口15:30―針生山荘
 空色山の会で翌日に登る会津朝日岳のために針生山荘へ前泊するというので、宿泊先へ行くためだけに1日つぶすのはもったいないので、近くの荒海山へ寄ることにした。S先輩も乗ってくれたので心強い。4時に行徳高校の前でS先輩と待ち合わせ、塩原経由でR352を、会津高原オートキャンプ場を目指して進むも、設定ミスしたカーナビに頼っていたため、林道の入り口がわからず10分ほどロス。八総鉱山跡前の駐車場には既に3台、その先の道路際に2台が停まっていた。晴れの特異日だというのに、雨に降られるかどうか怪しい空模様の中、順調に進む。稜線の鞍部へ着くまでは歩きやすい道だったが、ここからは明瞭ではあるものの、稜線をほぼ巻きながら続く道は木の根や岩が多くて歩きづらく、少々難儀した。岩も滑りやすくて、登りで危うくずり落ちてしまう箇所もあった。それでも後ろはS先輩だけなので、山の会よりはだいぶ早いペースで歩ける。紅葉はいまひとつ、2週間ほど早いのかな、と思うほどのささやかなものだが、落ち葉の色付き加減から、一旦紅葉した葉が、先日の台風で落ちてしまって仕切り直しているようにも見受けられる。
 山頂に着くと何組かの登山者がいて狭いので、すぐ先に見える次郎山の方に行ってしまおうと、笹薮の覆いかぶさった踏跡を辿り、すぐに三角点のある次郎山に着く。S先輩の同定によって帝釈山や燧ケ岳、男体山、意外に顕著に見える白根山、スキー場が大きく見える高原山、大佐飛や男鹿岳、二股山、会津駒ケ岳などが展望でき、それに再来週になため会で行く大嵐山が目の先に見える。その向こう、明日行く会津朝日岳は雲がかかっていてはっきりしないが何とかあのあたりと見当はつけられた。S先輩から、今では道のできた中三依方面へ、数十年前に藪を突っ切って下った話を聞く。現役に近い頃の話だそうだが、S先輩のやんちゃ振りにはあきれてしまう。さわやかな空気の中、昼食を摂って下山にかかる。下山は滑りやすい岩と木の根の連続に緊張を強いられ、思ったほどタイムを縮められない。かなりいいペースと思ったので時計を見て意外だとS先輩と顔を見合わせる。林道に着いた頃から雨がひとしきり降ったがカッパを着るほどではなかった。途中、会津高原駅付近でS先輩が昔行ったことのある温泉宿に行ったが、もう廃業していた。それで夢の湯に行ったが、もう露天風呂はやっていないという。ここの露天は良かったので惜しい。でも湯の質はさすがにいい。帰途にスーパーに立ち寄り、ビールやら肴を買い込むが、明日の昼飯に適したものがない。そこにW後輩から電話で電池を買ってきてくれ、というのでコンビニを探すのに時間がかかる。コンビニに弁当がほとんどない時間帯だったので、またもスーパーに戻る。あれやこれやで時間がかかったが、針生山荘には空色山の会の一団はまだ到着していなかった。W後輩のグループは、温泉に入りに行くところだった。まずはビールで乾杯!程なく空色の一団が到着して、楽しい食事の始まり。


やっと山頂が見えた

近づいてきた

天気は良好

最後の登りに入る

次郎山山頂より

高原山、スキー場が大きく見える

大嵐山と会津朝日方面


三角点のある次郎山



10/11  
会津朝日岳   
  針生山荘6:00=車=登山口6:55―三吉ミチギ8:30―人見の松9:30―叶の高手10:00―避難小屋10:35―
 山頂11:40/11:55―避難小屋(昼食)12:40/13:10―叶の高手13:55―三吉ミチギ15:05―
 登山口16:15=車=針生山荘

 空色山の会で、針生山荘に前泊し、早朝、総勢7人、椎橋会長と私の車に分乗して只見へ向かう。椎橋会長はかなり飛ばして走るが、いつものことのようで、みんな平気な様子。生憎、天候は思わしくない。いわなの里から先へしばらく悪路を進むと駐車場があり、すでに車でびっしりでびっくりした。まだ出発していない人達がスペースを空けてくれたので何とか駐車できた。さすが二百名山、この山がこれほどの人気とは、思いもしなかった。
 椎橋会長が先頭で、いよいよ出発。すぐに雨がパラついてきてカッパを着用。その後も着たり脱いだりの一日であった。道は昨日登った荒海山よりはよっぽど良く、順調な滑り出し。三吉ミチギの水場を過ぎ、ひたすら登ると人見の松で展望が開けた。山は雲がかかっているが、田畑や集落が望める。叶の高手―双耳峰なので我々は手前を叶妹、独標を叶姉と呼んだ―姉の方に着くと、半分以上雲がかかってはいるが大きく山容が見渡せた。今年の紅葉は「汚い」とよく言われるが、贅沢を言わなければまあまあ、というところか。陽が差せばもっときれいだろう。
 姉叶から少し下ると巻き道が平坦に続くが、水溜りでべちゃべちゃのところが何箇所もあって、避けて通るのにスピードが落ちる。そこを抜けると避難小屋があった。いよいよ最後の登りであるが、中途から山頂まで長く岩場が続くので気が許せない。岩は滑りやすく、下りは難儀しそうだ。ここの岩場から先では人が多かった。我々は後発組らしい。少しヒヤッとしながらも山頂に着く。展望はまるでない。昼食の予定だったが、避難小屋で落ち着いて食べようと、記念写真を撮ってすぐに出発。岩場の下りはやはり滑りやすく、慎重に下る。先頭のS先輩が、またやんちゃをして、岩を滑って腕や足を打撲したようだ。このときはさすがに平気な顔をしていたが、翌日は「痛いよ」と、笑いながら言っていた。少し下ると雲が取れてきて、紅葉に陽が差し、一変してきれいな景色が広がった。それまで合羽を着て歩いて、鬱屈していた気分がさっと晴れるようで、笑顔と歓声に溢れる。人でいっぱいだと思った避難小屋は、意外にも充分に寛いで座れた。お湯を沸かして昼食、みんな元気である。
 下りも順調に進む。みんな歩き慣れている人で、予定時間をオーバーすることもない。三吉ミチギの水場を過ぎて渡渉の箇所になると、さすがに往路とは違って疲れのせいか、岩に滑って転げる人もあった。駐車場に着くと満杯だった車が2〜3割になっている。季の里・湯らりで入浴&夕食。針生山荘に戻ると、管理人さんの奥様から、煮物や野菜がどっさりと届けられていた。うまい肴で大いに飲み、歓談、満足。