戸隠山1904m
    2009/10/24〜25   

天気予報で午前中は晴天のはずだったのですが、稜線付近は雲の中、今年はどうにもいけません。でも、そのおかげで怖い思いも緩和できたかもしれません。


剣の刃渡

戸隠山頂上

10/24

男性2人女性3人のメンバー構成、空色の精鋭5人は(異論はあると思いますが...)、9時に新宿集合。前の日に納車されたばかりの椎橋会長のピカピカの新車で関越道〜上越道〜長野道、そして長野善光寺へ。さすがに観光客が多く、建物も立派でした。十分に堪能してから、というよりも、お腹が空いたという女性陣のために見物は早々に切り上げて、数ある中でも特に選んで決めたおいた蕎麦屋に入りました。天ぷら付の蕎麦はボリュームもたっぷりで、さすがに美味です。それにしても今回来て見て、長野は蕎麦屋が多いこと、そこらじゅう蕎麦屋だらけ、という感想でした。♪信州信濃の新蕎麦よりも、わたしゃあなたの〜♪という唄もあるほどですからね。お腹がいっぱいになったら、お次はお土産にたっぷりと時間をとってから、戸隠神社中社のそばにある宿へ向かいます。安いところを選んだというから、あまり期待していませんでしたが、なかなか由緒ありそうな外観、宿は家族だけでやっているようで、当たりの穏やかな方たちでした。中社見物の後で入った風呂も湯質は良かったと思います。待ちかねた夕食は、種類も量もたっぷりで、おまけにサービスしてくれた蕎麦は、この私にしても全部は食べ切れませんでした。食後はお酒もほどほどにして、明日のために早めに寝ることにしました。

戸隠神社中社

10/25    

奥社駐車場605―隋神門620630−奥社645700―五十間長屋755―蟻の塔渡・剣の刃渡910―八方睨915―戸隠山94595018691010―九頭竜山10301100―一不動11501200―帯岩1220―戸隠牧場13:5014:00―奥社駐車場1450

行動を速めるため、朝食は前日コンビニで買ったもの、昼食は宿に用意してもらったものを持って、まだ暗いうちから出発します。奥社前の駐車場から歩き始めると、まっすぐ奥へ続く杉並木の参道は心洗われる、厳かな風格ある趣です。奥社でお参りして、いよいよ山登り開始です。いきなりの急登に身が引き締まる思いですた。五十間長屋、百間長屋と続く絶壁の下を通ると、さあ、いよいよ鎖場、岩場の連続の始まりです。ステップの運びにくさは想像以上に手ごわい感じがします。特にトラバースがあるところは手指に思わず力が入ってしまいます。いくつもの鎖場を通過し、長い斜度のきつい鎖場が終わると、ガスの中から蟻の塔渡りが兀然と現われました。ガスで全貌が見えず、SF映画の魔城出現のような怪しい光景です。左も右も絶壁で、ウッ!と思うような、怖さがあります。それでもガスで下が途中までしか見えないので、まだ助かります。下まで見通しが利いていたら私など心臓麻痺を起こしていたかもしれません。歩く地面(跨るか這うしかない数十センチの部分)は岩がごつごつして足がかりは十分ですが、両側が落ちているため、屋上の手すりを歩くようで、どきどきです。やはり立っては進めず、這って進むことにしました。先頭を歩いていましたが、後ろを気遣う余裕はありませんでした。渡りきったと思ったら今度は剣の刃渡りです。上を這うより左側の頼りないステップをへつった方が良いと思い、岩をしっかり掴んで恐る恐る少しずつ進みます。やっとまともに立てる広い地面(ほんとは狭いのですが広々と感じました)に着いて、ほっとして力が抜けました。続く女性陣も慎重に向かってきています。Y女史の様子を見ると、どうにもあっけらかんとしているので、尋ねると怖くはないと言います。いるんですよね、こういう人!鳶のような方です。一休みして緊張をほぐし、そこから岩場を少し登ると八方睨でした。もちろん展望はありませんから、方向指示盤であっちが○山、こっちが△岳と確認するばかりです。ここからは岩場はなし。ただ、南斜面が絶壁で狭い稜線を通るときには少し緊張します。戸隠山で記念写真を撮って、九頭竜山で昼食です。宿の弁当はとても美味かった、二種類のおにぎりにシャケや卵焼きも入っていました。宿の人に感謝です。

一不動に着くと黒姫やら飯縄は雲の中ですが、戸隠牧場が一望に見渡せました。一休みした後、下りに入ります。帯岩やナメ滝ではちょっと緊張しましたが、戸隠牧場に着くと、広々とした開放的な景色に、岩場の緊張感がいっぺんにほぐれ、癒されます。女性陣は当然の如くソフトクリームをペロペロ、国道脇の散歩道を通って奥社駐車場に辿りつきました。



隋神門


奥社

五十間長屋

百間長屋

長くて急峻な鎖場

蟻の塔渡

剣の刃渡りを渡り切る

一不動より

帯岩


滑滝

by Mr.Shiibashi