998年8/8(土 巻機山(天狗尾根−井戸尾根コース)日帰り 単独行 雨時々曇り   

埼玉県越谷市2:30=外環=関越道湯沢IC=清水=5:30桜坂駐車場5:50--6:10避難道分岐--(避難道)--6:55ヌクビ沢出合7:10--(R:08)--8:20天狗尾根取付地点--(R:10)--9:22天狗尾根9:43--10:35割引岳--(R:25)--11:15井戸尾根分岐(巻機山山頂)11:45--11:55避難小屋--12:03ニセ巻機--12:456合目展望台12:55--13:55桜坂駐車場14:30==15:00関越道塩沢石打==(谷川岳SA昼寝2h)==20:00北越谷

学生の頃に有志と計画した残雪期の巻機山から八海山への縦走を、都合で私だけ行けなかった。とても残念だった。その時以来、心に残る山だった。前日の天気予報では東京、新潟とも快晴だったが、トンネルを抜けるとそこは雨国だった。(^^ゞ
この日の行動中はずっと時々雨が降り、ガスっていて、この山域をすっぽり雲が覆っているような状況だった。陰鬱な気配の中、駐車場にいた指導員のお話を聞き、割引沢出合からの沢コースは避難道を通って割愛し、ヌクビ沢出合から割引沢に入る。あまりポピュラーなコースではないらしく、巻道も薮に覆われ、ペンキの矢印も少なくて、尾根取付地点を通り過ぎないように注意を払う。案の定、取付地点の道標はなく、高巻と思ったら尾根へ向かうコースだった。取付地点から鎖が付いていて、それからはかなりの急登で、これが本当の胸突というやつだろう。20年前の奥穂から北穂へのコースよりハードだと思った。尾根に取り付き、やっとなだらかになった頃にちっぽけな池塘があり、イワイチョウが咲き残っていた。天狗の池と名前が付いているが、ここまでの難所を思えば命名するのもうなずける。 割引岳に着いても展望がきかず、すぐに出発する。稜線の北側は湿原で、キンコウカのお花畑がきれいだった。白い花でイワショウブ?(どなたか知っていたら教えてください)も群落になっている。他に目立った花はすでに咲き終わっているようだ。井戸尾根の分岐に「巻機山山頂」と書いた壊れかけた道標がある。1967mの独標までピストンしようと途中まで行ったが雨が強くなったので引き返し、天気も回復しそうに無いので下山にかかる。避難小屋で昼飯を食おうと思ったが、超満員で通過。ニセ巻機を過ぎる頃から明るさが出てきて、6合目の展望台では、今朝登ってきた割引沢が一望できた。下りは滑りやすく気を使ってくたびれた。
[追記]
ヌクビ沢出合でキジうち。道から外れたつもりが人が来れば丸見えのところだった。それまで適当な場所が無く、腹の具合が悪くかなり焦っていた。
 割引沢の遡行はハードであった。矢印のペンキを探すのに大変だった。道にクモの巣があって、本日のトップなのがわかったし、どうも後ろから来そうもないことも不安。ステップの難しいところもいくつとなくあった。
 尾根取付地点付近では踏み跡をはずしてしまい、とてつもない藪に突っ込むところだった。少々冷静さを失っていたと思う。  雨は降ったり止んだりで合羽が脱げない。合羽の下のズボンがベショベショになり、天狗尾根で脱いでしまったが、やはり失敗。濡れた下草と霧雨でびっしょり、風が強くなくて良かった。下山のときには気にならないほど乾いていた。
私にとってはハードな山行だったので、疲れのため眠くなり、関越道谷川岳SAで2時間の昼寝。おかげで所沢から外環へ向けて渋滞になった。それでも所沢インターで下に降りなくて良かった。
[鳥]
ヌクビ沢出合までの森の中の道でカケスの群れの警戒の鳴き声が印象的。それからはほとんど姿を見なかった。天狗尾根で警戒して鳴くウグイスを潅木越しに間近で見る。山頂付近でホシガラスとルリビタキの声をほんの少し。双眼鏡を持ってきたら無駄になっていたところ。
[花]
イワオトギリ、ミヤマコゴメグサ、エゾシオガマ、イワイチョウ、オヤマリンドウ、イワショウブ(群落)、キンコウカ(群落)、オタカラコウ、カニコウモリ、クロマメノキ(花、わずか1株見ただけ)、タテヤマウツボグサ



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