車で勝沼ＩＣから一ノ瀬中川橋まで入り、黒塊分岐〜水干経由で笠取山、将監小屋で1泊し、翌日和名倉山（白石山）をピストンして下る予定であった。奥秩父に来るのは久しい。もちろんこの区域は初めてで、余裕のあるコースをとり、久しぶりのテント泊で楽しもうと思っていた。初日は上々の天気でテント泊も十分楽しめたが、夜中からポツリポツリと降り始め、早朝から土砂降りになってしまった。無理して雨を突いて行くほど遠い山でもないので、そのまま下山した。晴れ男を自認する私にとって、今年はかなり合羽を使用することが多い。予定した山を登らずに敗退するのは、過去にあまり記憶がない。
この山域、もっと登山者が多いと思ったが、2日間合計でも10組に満たず、静かな山旅であった。1泊2日でもアルプスの高山を登ることができるようになったのが原因かもしれない。今回あらためて思ったことは奥秩父は意外と山深いということ。野鳥が多いのには驚いた。なかなか聞けないサンコウチョウやアオバトの鳴き声が聞こえたのはラッキーだった。エゾムシクイもしきりと鳴いていた。

ルートから少しはずれて入った西御殿岩から和名倉山（白石山）