2009年 7/16〜18 
三ツ岳・南真砂岳  標高百名山

 7月16日
 自宅3:00―(車)―七倉ダム駐車場6:50―(タクシー)―高瀬ダム7:10―(R4回40分)―
 烏帽子小屋11:35(昼食)12:00―三ツ岳13:00―(雪渓水場でR60分)―野口五郎小屋15:00

 北海道トムラウシ・美瑛で大量遭難が起きていた日に山へ入った。水晶までは6年前と同コースで、当時と今との体力比較ができたが、やはり今のほうが少し上回っていると思う。三ツ岳までは天気もよく順調だった。そこからは風が強くなり、向かい風になると前に進むのがつらいほど強い風となった。野口五郎小屋に宿泊する。野口五郎小屋はアットホームな感じのよさで、宿泊客は三人、山岳パトロールの人も二人いた。夜半から風雨が強くなり、大きな雷の音が何度も聞こえた。
 水は飲み水用に2L、他に500mlが2本で出発。三ツ岳下の雪渓で飲み水2.5L、500mlが3本に増やすことができ、赤牛を中止したので小屋で飲み水を補充することがなかった。 

 7月17日  野口五郎小屋で停滞
 雷は朝になっても収まらず、一旦、出発の準備を始めたが、稜線上を歩くことになるから落雷のリスクが大きいので赤牛を断念して野口五郎小屋に停滞する。9時頃、宿泊者の中の若い女性が烏帽子経由で下山に向かう。
 小屋のテレビではトムラウシ・美瑛の大量遭難の報道を一日中やっていた。
 前夜は素泊まりだったがこの日は夕食を頼んだ。量も多く美味しい。


烏帽子小屋から180度近くのパノラマ
烏帽子小屋に着いたときは雲は多めだが天気が良かった。目指す赤牛岳もくっきりと確認できた。

烏帽子天幕場付近の池、餓鬼岳から燕・大天井の銀座コース稜線。

出発点の高瀬ダム

濁沢

キソチドリ

稜線が近い

烏帽子小屋前のイワギキョウ、満開

コマクサも満開

烏帽子小屋から赤牛岳

珍しいシロバナノコマクサ

三ツ岳

振り返って、烏帽子の向こうに立山や針ノ木

コマクサの群落、この写真では見えにくい

槍の穂先が雲間から出た

立山、一ノ越の御山谷がはっきり見える
三ツ岳山頂(H94)

三ツ岳からは風が強くなった

三ツ岳を振り返る

イワヒゲ

ミネズオウ、これは白花だが
赤花か白花か判別しにくいピンクがかったのもあった

 7月17日
 野口五郎小屋5:00―竹村新道分岐5:40/5:50―南真砂岳6:40―湯俣岳7:50―晴嵐荘10:00/10:30(晴嵐荘裏の道具小屋で昼食)―高瀬ダム13:00―(タクシー)―七倉ダム駐車場―(車)―自宅17:00 (R随時、朝食はパン)

 雷は収まったが雨は止まず、合羽着用の1日であった。竹村新道は野口五郎小屋で前日下ったパトロールの人からの情報で問題ないということであった。踏み後不明確なところがあるかと思ったが、心配無用だった。ずっと雨に降られていると、冷たさはまるで感じないものの、ゴアテックスの合羽でも下のズボンはびしょびしょである。寒いので着ていた上着も内側から吸い込む体から発散する湿気で重く濡れていたがさすがに暖かかった。下着はまだサラサラ感が残っている。トムラウシ・美瑛の大量遭難が風雨のための低体温症とのことだが、条件が悪くなることを考えると他人事ではない気がした。
晴嵐荘の方の好意で借りた裏の道具小屋で昼食、そこにいた青年は北鎌尾根に向かう予定が増水で進めず迷っていたが、私が大町まで車同乗を勧めたら同行を望んだので、高瀬ダムへまでの長い林道をひとりで歩かないで済んだ。ダム手前の長いトンネルは、ほぼまっすぐなのに先に明かりが見えないほどだった。


シナノキンバイの群落

開花直後、別の花の趣がある

奥に南真砂岳が現れた

来し方を振り返る、視界は悪い

鳥の採餌場、ハイマツの実

南真砂岳、風が強くて這う這うの体で立ち去る

風雨の中を黙々と歩くと花の慰めが大きい

湯俣岳、天気が良くても見晴らしは利かないだろう

湯俣岳からは下り一方になる

湯俣温泉晴嵐荘