1999年 7/26(月) 早池峰山
  
河原坊登山口5:30−6:20コウベコウリ6:30−(10分休)−8:20早池峰山8:50−9:40小田越−10:00河原坊登山口
昨夕は10台ほどだった駐車場が、平日の今朝には倍以上になっていて、さすがに人気のある山だと思った。天気は今日も上々とはいかず、目指す山並みを雲が厚く覆っている。
多くの登山者らと抜きつ抜かれつ、谷沿いの大きな石の多いコースをテンポ良く登る。私と同じ単独行者も多く、歩く速さがほぼ一緒な人がいるとリズムが出て歩きやすい。
2時間近くも登ると風がだんだん強くなり、ガスがあたりを包むようになる。山頂には思っていたよりも相当早く着いた。神社と一等三角点のある頂上には団体を含んだ大勢の人がいて賑やかである。あたりは一面ガスに覆われていて、もちろん景色は全く見えない。
小田越へと下り始めるとすごい風で、この私の体重をもってしても持っていかれそうな強さだ。山にはガスがかかっているが良い天気で、頂上を目指す人がどんどん登ってくる。はしご場で2本あるはしごを団体さんが両方とも下りに占領しているので登りの人が困っている。思わず声をかけて1本を登りの人に開放してやる。みんなその場の状況判断もできないほど疲れているとも思えないのだが...。インストラクターというのか、案内の人にはこういう事を指導してもらいたいと切に思う。
小田越には舗装された広い林道が通っていて、道路脇に止めてある自家用車に「ここは駐車禁止」のステッカーが貼られてある。あとで下ってきたその車は中年女性のふたり連れだった。
河原坊のキャンプを撤収して次の幕営地に向かう。今夜は鳥海山の麓である。時間があれば月光川で釣りもしたい。おまけに東北南部は梅雨明けしたという。昨日通った折壁峠を避け、大迫町を抜けて花巻ICに向かう。東北道から山形道へ入り、横手ICで降りてR107を本庄へ、R7で日本海沿いを南下し、鳥海山の勇姿を見ながら遊佐町に着く。ここまで3時間近くかかった。しかもカンカン照りでとても暑い。さっそく月光川を覗くと、大きな石がごろごろあって、実に水のきれいな素晴らしい川である。日本海からそうは離れていないのにヤマメの好きそうな渓相の里川になっている。月光ダムまで行き、ダムから1km程下流に入渓点を決めて、キャンプ地に向かう。テントを張ったらすぐに引き返して釣りを楽しむつもりだ。
「エアリアマップ」の湯の台に向かう途中に「温水ダム」とあってキャンプ場のマークがあり、計画ではそこに幕営をしようと思っていた。ところがその入口が見つからない。畑でトラクターを動かしている人に聞いた道は、車1台がやっと通れる、どうも最近は車が入っていそうもない暗い道だった。中央が雑草で盛り上がり、ランカスターといえども新車をこすりたくない。車の底を擦らないように気を付けて不安ながらも進んでみると、行き止まりに濃い茶色の水を湛えた溜め池があり、温水ダムというのはこのことらしく、地図にあるような広さも無く、テントを張れそうな空き地も無かった。よくよくみるとそばの薮の中に、以前は屋根があったであろう流し場のような作り物が朽ちていて、そのまわりに薮を払えばサイトになりそうな樹の生えていない空間がある。ここで薮刈りをしてテントを張る勇気も元気もなく、何年も前に廃虚と化したその場所を諦め、今度は滝ノ小屋へ向かう途中の「山雪荘」のキャンプ場へ向かった。道路は舗装された立派なものだが、「山雪荘」の看板がいっこうにない。悪い予感通り、地図上のそのあたりにはショベルカーによってきれいに整地された空き地があって、キャンプ場など探すべくもない。しようがないので湯の台の「鳥海高原家族旅行村」に向かう。ここは立派な避暑地の施設でバンガローというのかキャビンというのかがたくさんあって、その奥のキャンプ場も広く駐車場からも近い。しかも誰もいない。月光川に取って返して釣り三昧の予定だったが、暑い日差しの中のキャンプ場探しと長躯の運転で疲れ果て、テントとタープを張り、椅子とテーブルを用意するやいなや冷えたビールを一気飲みして極楽入りを果たした。

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