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岩手山を登山後、岩木山の南麓にある岩木スポーツセンターに着いたのはもう日没間近だった。大きな体育館と宿泊施設がありラグビー場も離れたところに見える。とても広い敷地で宿泊施設には大勢の学生が合宿をしていたが、宿泊客は他にはそれほど居そうにない。キャンプを申し込むと税込み¥525で風呂はご自由にどうぞ、よろしかったら張ってあるテントもお使いください、と優しく説明された。感激である。何より暗い中でテントを張らなくてすむ。テントサイトはやたら広い芝生の中で、一組だけ遠くにいるだけでほとんど独り占めである。見上げると岩木山の大きなシルエットが月明かりに浮かんでいる。風呂に入りに行くと他に誰もいないし、温泉である。シャンプーやら石鹸がなかったが、この料金ではクレームなどつけるべくもない。借りたテントも広くてゆったりできた。
 その夜、寝たのは9時頃であったが、翌朝は起きたのが6時を過ぎていた。一度も目が覚めず、ぐっすりと眠れた。朝飯を済まして岩木山の八合目まで行く有料道路に向かう。下から登ればいいのだが、今日は八甲田大岳にも登るので時間短縮するつもりだった。有料道路の入口に着くと大勢の車と人が集まっている。開門は8時だという。まだ7時を回ったばかりだったが、これから下から登っても予定時間を過ぎてしまうので待つことにした。
 八合目の駐車場に車を停めて準備していると、意外にも登山客が多い。この駐車場からは白神山地や秋田駒が見える。見上げれば山頂が雲間に見え隠れしている。晴れてはいるが、今日も山頂で展望を楽しむことは難しそうだ。リフトは9時からの営業だそうで、もちろん初めから使う気はなかったが、あとで考えてみるとその時間に合わせてきている人が大勢居たようだ。出発する頃にはもう駐車スペースは数えるほどしかなかった。
 リフト乗り場の脇から登山道が始まっている。後ろから追いついてくる60歳台3人の登山者の足が早いので、こちらもつい張り切ってしまい、分岐の稜線に出たときにはもう‘ヒーコラ’言っていた。岩木山が火山であることが如実にわかるような景観が目の前に広がる。これは想像していなかった。山頂まではそこからずっと岩と砂礫の道であった。山頂は岩だらけだが広く、トイレまである。やはり雲が邪魔をして遠くの山々の展望は利かない。もうリフトが動いていて、たくさんの人がそれを利用して登って来ているのが見える。休憩もほどほどに急ぎ下り降りて八甲田山へ向かうことにする。

山日記

2002.9 東北
        9/15 岩木山 

八合目駐車場825915山頂−950八合目駐車場  


キャンプ場から

有料道路で開門待ち

八合目駐車場から見た山頂

リフト駅がある九合目

九合目にある避難小屋

山頂にて

大町桂月の記念碑

タカネナデシコとウルップソウに見えたが?


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